新たな事業を成功させるためには、3つの壁を越えなければならないと言われています。

基礎研究や研究開発で新しいコンセプトを生み出す「魔の川」と呼ばれる壁。

実用化、製品化の段階で越えなければならない「死の谷」と呼ばれる壁。

製品を市場に出してから競争に勝ち残っていくための「ダーウィンの海」と呼ばれる壁

 

 

新たなコンセプトを生み出す、いわゆる「0」から「1」を生み出すのは、なかなか簡単ではありません。

大量生産で一時代を築いてきた多くの日本企業は、「1」→「10」→「100」という、いわゆる事業化のところは得意とするところなのですが、「0」から「1」を生み出すところと、事業化をうまくつなげられない傾向があります。

折角いい技術やアイデアがあっても、それを生かし切れずに無駄にしてしまうことも少なくありません。

「0」から「1」を担う人や組織と、「1」から「100」を担う人や組織のマッチングを取らなければなりません。

ひとつの企業内で、研究所で出たアイデアを事業部で事業化する場合なども、組織の壁や双方の都合、事業部のやっている既存事業の忙しさなどで、なかなかうまく行かないケースがあります。

最近では、ひとつの企業で新しい事業を起こすのは限界があると、企業間の連携やベンチャーの取り込みなどと意識して、オープンイノベーションということが多くの会社で取り上げられているのですが、あまり多くの成功事例を聞きません。

「0」から「1」を行う側は、「0」から「1.1」を目指し、「1」から「100」を行う側が、「0.9」から「100」を目指すための仕掛けが必要なのです。

双方の「事業化」に対する認識と、イノベーションの本質を組織内で周知するとともに、その組織体制を構築することで事業立ち上げを支援します。

 

イノベーションの3つのチャンス

また、多くの人が、「0」から「1」を生み出すことがイノベーションだと理解する傾向があるのですが、実は、死の谷もダーウィンの海も、イノベーションの大きなチャンスであることを再認識する必要があります。

特に、企業にとっての収益面から考えた場合、「100」に近づいてからのブレークスルー、つまりダーウィンの海は、大きなイノベーションのチャンスであり、しかも、複数のチャンスがあることを意識して、3つの壁に適切にリソースを配分するこをが重要になります。

開発戦略や組織戦略の中に、このような事業構想を最適化するプロセス、体制構築を構築する方法をお伝えします。

 

事業を成功させる3要素

事業を起こすのは、製品やサービスを作りだすことではなく、製品やサービスを通してお金を動かすことです。

いくら良い製品を作っても儲けられなければ事業成功とは言えません。

最先端の技術を使っていても、顧客が欲しいものでなければ買ってもらえません。

ニーズがあっても、なぜ貴社から買うか、その選ばれる理由がなければヒット商品になりません。

顧客ニーズ、差別化、ビジネスモデルの3つがすべてそろうような、開発戦略や社内の仕組みを構築することが成功の条件です。